日本酒あれこれ

今日は、日本酒についてのお話です。基本的な事を出来るだけ解りやすく書くつもりですので、日本酒マニアの方には物足りない内容になります。ご了承くださいませ。

日本酒を選ぶ時にまず覚えておきたいのが、「特定名称」。商品名より小さな文字で書かれている「純米」とか「吟醸」とか書いてあるやつです。この肩書きが書いてない日本酒は普通酒(低価格のお酒)になります。

「純米酒」・・・原材料が米と米麹のみの日本酒には「純米」と言う表示がつきます。

「吟醸酒」・・・原料のお米をたくさん削って(精米して)お米の良い所(芯の部分)のみを使用すると「吟醸」と言う表示になります。さらにお米が半分以下になるまで精米すると、「大吟醸」となります。

「本醸造酒」・・・純米酒に、醸造用アルコール(サトウキビの搾りかすを発酵、蒸留して造った高純度エチルアルコ ール)を加えて造った酒。ただし、加えられるアルコール量は使用白米量の10%以下。

 

基本、上記の3種類を覚えておけばあとは、精米歩合(どこまで削ったかの割合)と醸造用アルコールの使用があるかないかで、細かい名称が決まってきます。たとえば、純米大吟醸といえば、「50%以上精米したお米と米麹と水のみで造った日本酒」となります。

特定名称1酒表示

 

 

 

 

これの他に、仕込みの違い、濾過のある・なし、火入れのある・なし、貯蔵の方法などなどでまたまた肩書が増えていきます。

そして残念なのが、一部の普通酒。販売価格を安くするために純米酒(正確には酒になる前のもろみ)にたくさんの醸造アルコールを加え、それだけでは味が薄くなるのでさらに、糖類や科学調味料を加えて、味を調えた酒。

数年前までは、3倍に増やすので三増酒とも言われていました。大手メーカーの酒の一部や、安いパック酒のほとんどがこれです。宴会所でも多く使われているので、これが「日本酒」だと思っていらっしゃる方が意外と多いのは、本当に残念なことです。

2件のコメント

  • さとう より:

    とっても分かりやすかったです!
    亡くなった曽祖父がいつもパック酒やワンカップを飲んでましたが、三増酒というやつだったのかも??

    良質のお酒を少量楽しむのがいいですね。
    自然とそういう楽しみ方になるので、飲めない体質で良かったです(笑)

    • 店主 より:

      さとうさん!こんにちは。コメントありがとうございます!
      最近、日本酒を楽しんでいらっしゃるようですね!

      ちなみに、アルコールに弱い方は、アルコールに慣れることはあっても、
      アルコールの分解能力が向上することはないようなので、ご注意を。

      コメント頂けると嬉しいので、ブログの更新がんばります!

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